シーズーが家に来るまでの話
出会いは近所のホームセンターのペットコーナーでした。
生後5か月で少し他の子より大きくなったいましたが、どの犬よりも人懐こくショーウィンドーの僅かな隙間から一生懸命手の匂いを嗅いでくれてました。
ずーっとショーケースの前で見て、その帰りは「あー可愛いなぁ、早く売れて幸せになってほしいなぁ」と何度も振り返ってはショーケースに向かって手を振る痛い家族でした。
そのシーズーちゃんが可愛くて仕方なく、週に何回も売れたかを確認に行くようになり、まだ売れてない事への寂しさとまた会えた喜びとでどんどん微妙な気持ちになっていきました。
このシーズーちゃんはお店でズーちゃんと呼ばれており、見に行くたびに店長とこんなに可愛いのになぜ売れないのかを話したりしてました。
来る日も来る日も理由を付けてはホームセンターに行き、ズーちゃんに会いに行ってたある日、生後7か月になった大きなズーちゃんを可愛がってると店長がやってきて一言
「明後日ズーちゃん引っ越しなんです」と。。。
飼主さんが現れて引っ越すのではなく、別の場所に引っ越すとだけ言われました。
まじか。。。
これでお別れだ、心の中で大泣きしました。元気でね、幸せになってね、さようならと何度も伝えるのに1時間はその場にいたでしょうか。最後に抱っこさせてもらい別れを告げました。
「さようならズーちゃん、ありがとう」
その夜私たちは元気が出ず、「ズーちゃん幸せになって欲しいね」「ズーちゃんまさか処分とかされないよね?」「そんなはずないだろ」「あんなに可愛いからすぐに飼主さん見つかるよね」とズーちゃんの幸せを願ってました。
あのシーズーが我が家にやって来た!!
ズーちゃんとのお別れから数日後の夜。
仕事を終え疲れ切って帰宅し、玄関を開けると
「え!!!!!ズーちゃん????」
何が起きてるのか良くわからかったけど、その日の疲れは全て吹き飛びました。
私に内緒で密かに迎え入れる準備をしていたのです。
準備出来ていなかったのは私の心だけで、ケージやらなんやら全てが揃っていました。
その決断に驚きましたが喜びの方が遥かに大きかったです。
すぐその場で家族会議を開き、2018年4月1日私たちはズーちゃんを「もも」と名付けました。
もも生後7か月。我が家の一員になりました。
犬に服を着せたり、一緒に食事に行ったりする人達を全く理解出来なかった私が、ワンちゃんのお洋服を買いまくり、レストラン、キャンプ、旅行と常に一緒の生活が始まりました。
コメント