愛犬に薬を飲ませている飼い主さんは、「通販で購入してもいいかな?」「動物病院でもらったほうがいいのかな?」など、薬の購入に関して不安を感じている方も多くいらっしゃいます。
実際、ネットで購入している飼い主さんは多くおり、問題がないことがほとんどです。
ただ、トラブルを生じることもあり、購入サイトの選別はとても重要となってきます。
この記事では、愛犬の薬の購入に際して、通販での購入のメリット・デメリット、また偽物の可能性や合法なのか?についてお伝えしています。
『愛犬の薬を通販で買おうか?』悩んでいる飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
犬の薬は通販で購入して大丈夫?
犬の薬を通販で購入している飼い主さんはとても多くいます。
購入理由としては、安価だから、動物病院に行く手間がないからといったことが多いですね。
ただ、獣医師の指示がなく、購入しても大丈夫なのか…?不安はありますよね。
以下では、通販で愛犬の薬を購入するメリット・デメリットをお伝えしています。
通販で犬の薬を買うメリット
通販で犬の薬を買うメリットとしては、安価であることがその理由として最も多いです。
動物病院での診療は、自由診療であり、獣医師個々(動物病院それぞれ)で値段設定が可能です。
そのため、動物病院によって費用に大きな差が生まれることもよくあります。
また、動物病院での処方に際しては、薬代と合わせて、獣医師の処方代がかかります。
これは、責任料でもあり、どの動物病院でも上乗せで請求されます。
ただ、薬には当然、薬用量や副作用があるため、それを計算・考慮して処方する獣医師の技術料が付加されることは当然の行為となります。
これを高価と考えるかどうかは飼い主さんのお考えによるところが大きいです。
また、よく使用する薬であれば、毎回動物病院に行く手間があり、それならば自身で調達しようという方もいらっしゃいます。
動物病院での待ち時間は、非常に長いですよね…
また、近くに動物病院がない場合には、行くこと自体が不便で、手間になりますよね。
時間的なストレスに加えて、愛犬にも負担がかかってしまう場合もあります。
それを避けるために、あえて通販で購入している方もしゃいます。
通販で犬の薬を買うデメリット
通販で購入するデメリットとしては、そこに獣医師の指示がないということがあります。
薬の使用に関しては、飼い主さんの自己責任となるということです。
薬の用量が違ったり(薬名が同じでも、1錠あたりの用量が異なることがあります)、ジェネリックであったり…
例えば、てんかんの薬や睡眠導入剤は、わずかな量の違いによって命にかかわることもあります。
ひとえに『かゆみ止め』と言っても、それがステロイドであれば、わずかな用量の違いから重大な副作用を生じる可能性もあります。
また、急にやめることで大きな副作用が出ることから、休薬の基本は漸減となります。
たかが抗生剤と思われても、セフェム系の薬は高確率で嘔吐を生じるということを知っていますか?
用量依存と時間依存の薬があることを知っていますか?
痛み止めとして出されるNSAIDsにより、致死的な消化管障害を生じることを知っていますか?
多少の医学的知識があれば使用をしても問題ないと思いますが、そうでない場合には、獣医師の処方の上で使用した方が安心でしょう。
どんな薬を通販で購入している?
犬に使用できる薬はほとんどのものが通販で購入できます。
実際、購入されている薬としては、以下のものが多いです。
- フィラリアの薬
- かゆみ止め
- てんかんの薬
- 外耳炎の薬
予防薬としてのフィラリアの薬は、通販で購入している方が多くいますね。
ただ、こちらも毎年検査をせずに飲ませることで、万が一感染をしていた場合には、薬を飲むことで亡くなってしまうこともあります。
(フィラリアに感染していた場合には、ミクロフィラリアというフィラリアの赤ちゃんが体内に存在していることがあります。その状態でフィラリアの予防薬を飲んでしまうと、ミクロフィラリアが死滅し、ショック症状を呈し、最悪の場合には死に至ることもあります。)
そのため、通販で購入した薬を飲ませる場合には、念のため、主治医の先生に確認しておいた方が安心ですね。
ノミ・ダニ予防の塗布剤であれば、大きな副作用が出る可能性は低いため、通販で購入している方もいらっしゃいます。
最近では、フィラリア・ノミ・ダニ・そのほか寄生虫を1錠で予防できるタイプの薬が主流であるために、結果的には動物病院で購入する方が多いですね。
明らかに高価な薬であれば、通販・ネット購入をすすめることもある
新薬であり、明らかに高価である海外薬などにおいては、飼い主さんが直接ネットで購入することを獣医師がすすめる場合もあります。
例えば、猫においてではありますが、FIPという子猫が罹患する致死的な病気についての治療薬は、日本では承認されておらず、海外薬を使用するシーンが多くあります。
ただ、あまりにも高価であり、薬の期限などを考慮すると、在庫としておいていない動物病院も多くあります。
そういった際には、海外からの薬の購入を、飼い主さんに直接してもらうこともあります。
このようなときは特例だとは思いますが、ネット購入がおすすめされます。
薬をネットで購入しても問題ないが、自己判断
以上をまとめると、薬をネットにてご自身で購入をしても問題はないですが、その使用に際しては自己判断ということになります。
一般的に、偽物の薬が出まわていることは少ないですが、ゼロではないと思われます。
ただし、期限が近いものや保存状態がどうなのか?は分かりません。
動物の医療費については、高額となってしまうことも多く、家計の負担になることがしばしばあります。
せっかく動物と過ごすのなら、無理なく楽しく生活をしたいですよね。
通販を利用して、毎月の薬代を抑えるということも、愛犬と長く過ごしていくためには、とても重要なことです。
購入先の通販サイトとしては、名前や住所、電話番号などの連絡先がしっかりと明記されているところにしましょう。
なにかトラブルがあったときに、すぐに対応してくれるかどうかも確認しておいた方がいいですね。
口コミなども参考にするといいかもしれませんね。
少なくとも、SNSやフリマサイトなどでは購入しないようにしましょう。
【まとめ】犬の薬は通販で購入してもいい?メリットやデメリットについて
犬の薬を通販で購入しても大きな問題はないと思われます。
ただ、その使用に際しては、獣医師の処方ではないため、飼い主さんの自己責任となります。
用量の調整や副作用についてはきちんと理解をし、できるならば主治医の先生に確認をしてから使用をするようにしましょう。私は購入したアポキルもネクスガードも主治医の先生に見て頂きました。
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